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使い方とできること

Claude Duet と同じ仕組みを毎日回して分かったこと

朝のまとめ、受信箱の見張り、送れない作りの返信下書き、AI に任せる範囲の線引き。運営会社が Duet と同じ形の仕組みを Claude Code などで自作し、本番で回してきた数字と失敗と直し方です(Duet を使った記録ではありません)。

Claude Duet と同じ仕組みを毎日回して分かったこと

この記事の前提(必ずお読みください)

これは Claude Duet を使った記録ではありません。Claude Duet は2026年10月26日時点で米国のみの研究プレビューで、日本からは使えず、当サイトの運営会社も実機を触っていません。ここに書くのは、運営会社の ASI株式会社が Duet と同じ形の仕組み(朝のまとめ・受信箱の見張り・承認待ちの下書き・AI に任せる範囲の線引き)を Claude Code などで自作し、自社の本番の業務で回してきた記録です。数字はすべて社内の記録と設定を2026年10月26日〜27日に見直した値です(項目ごとに数えた日を書いています)。お客様の名前・社内のアドレス・鍵などは伏せています。

Claude Duet は「向こうから来る AI」です。毎朝ブリーフを送り、つないだアプリを数時間おきに見て、必要なときだけ声をかけ、送信や支払いの前には承認を待ちます(公式の発表記事)。

運営会社では、これとほぼ同じ形の仕組みを、Duet の発表より前から自社の業務で動かしてきました。作ってみると、Duet の公式の説明にある一文一文が「なぜそう設計したのか」がよく分かります。たとえば「数時間おきにしか確認しない」「承認しても売買や送金はしない」「承認を求めすぎると、人は中身を読まずに押すようになる」といった点です。

この記事では、Duet の公式の仕組みを1つずつ取り上げ、うちで回している仕組み・数字・失敗と直し方・Duet を使う人への示唆の順で書きます。Duet が日本に来たとき、何を任せて何を手元に残すかを決める材料にしてください。

結論:本番で回して分かった3つのこと

  1. 見張る頻度は、利用上限との引き換えです。うちの自動処理の AI は人と同じ定額の枠を使っており、週の上限に当たって自動の判断が止まった日がありました。Duet が「常に見ると上限を早く使い切るので数時間おきに確認する」と説明しているのは、運用するとよく分かる理由です。
  2. 承認を減らすのは簡単ではありません。講座の連絡などに使っている AI の返信下書きは、手元に残る305件のうち304件に「人の確認が要る」という印が付きました(2026年10月26日時点)。Anthropic が10月23日の記事で「承認疲れ」を大きな課題として書いているのと同じ壁です。
  3. 承認待ちを積むだけの自動化は、いつの間にか止まります。記事を自動で書く旧い仕組みは、下書きを81本積んで公開0本でした。止まったことに気づく仕組みと、「何を自動で完了にしてよいか」の線引きがないと、自動化は価値を生みません。

この記録の範囲と規模

運営会社の自動処理は、自社のサーバーの定期処理と、社内の Mac の常駐の2か所で動いています。2026年10月27日に数え直した規模は次のとおりです。

置き場所数中身
サーバーの定期処理約210行利用者ごとの予定表の合計175行(144・18・13)と、システムの予定表フォルダの自社分36行(2026年10月27日数え)
社内の Mac の常駐約501台の Mac で動いている自社の常駐の数(49・2026年10月27日数え)
AI を使うものその一部メールの振り分け、返信の下書き、毎朝のまとめの周辺、サイトの自動修正、記事の自動作成、講座の連絡の下書きなど

定期処理と常駐の中には、バックアップ・二台の Mac の同期・データの取り込みなど、AI を使わないものが多く含まれます。「AI の自動処理が何百本」という意味ではありません。

なお、Duet と運営会社の仕組みには大きな違いがあります。Duet は Anthropic のクラウド上の専用の仮想マシンで動き、手元のパソコンのファイルは見えません(公式ヘルプ)。うちの仕組みは自社のサーバーと Mac で動き、作るのも直すのも自分たちです。違いは記事の後半の表にまとめました。

Duet の機能と、運営会社で回している仕組みの対応表

Duet の機能(公式)運営会社の仕組み頻度始めた時期
朝のブリーフ朝の定時報告を1通のメールにまとめる毎朝9時40分2026年10月
つないだアプリを数時間おきに確認新規の問い合わせの振り分け/既存案件の返信の見張り2分ごと/15分ごと2026年7月以前から
下書きを作って承認を待つ送る道具を持たない AI が返信の下書きを作る15分ごと・1回3件まで2026年7月以前から
承認疲れへの対処(10/23)相手ごとの自動送信スイッチと止める条件下書きができるたび2026年10月26日
承認しても不可の操作Search Console の警告を自動で直す範囲と、人に回す範囲毎時2026年10月20日
上限を共有する自動処理の AI を人と同じ定額の枠で動かす常時2026年10月13日
(他社の先回り AI)Meta の muse に全サイトを見回らせ、別の仕組みが確かめてから直す毎週日曜2026年10月
Tasks タブ(完了にできるのは本人だけ)失敗の記録と、止まったことに気づく仕組み毎朝8時2026年7月

以下、1行ずつ詳しく書きます。

1. 朝のブリーフ ↔ 朝のまとめ(毎朝9時40分)

Duet の公式の説明

毎朝、メールとカレンダーを見渡し、いちばん注意が要るものを選んで短いブリーフを送ります。返信の下書きなど、最初の一歩を先に始めておくこともできます(公式ヘルプ)。

運営会社の仕組み

社内の自動処理は、夜から朝にかけて「定時の報告メール」を20通前後送ってきます。講座の状況、SNS の投稿、サイトの見張りの結果、週の報告などです。これを毎朝9時40分に 1通の HTML メールにまとめる仕組みを2026年10月22日に作り、翌23日から毎朝動いています。初回は20通が1通に、10月26日の朝は21通が1通になりました。

  • まとめないもの: 問い合わせ・申し込み・異常の警告(バックアップの失敗、振り分けの停止など)・請求書。これらはまとめに入れず、今までどおり1通ずつ届きます。
  • 元のメールは消さない: まとめに入れた報告は受信箱から外して印を付けるだけです。まとめの各項目には「元のメールを開く」があります。
  • 送れなかった日は戻す: 0時から9時台に届いた報告は、いったん受信箱から外して待たせます。まとめが送れなかった日は、10時30分にその報告を受信箱へ戻します。

失敗と直し方

最初の形は「報告をラベルに集めて、9時40分にまとめる」でした。ところが運用している人は、ラベルを開かず受信箱だけを流れで見て処理していました。受信箱に無いものは見ない運用です。そのため、9時40分より前に届いた報告を受信箱で1通ずつ読んでしまい、まとめる意味が薄れていました。そこで「9時39分までに届いた報告は受信箱から外して待たせる」「まとめが失敗したら必ず受信箱へ戻す」に直しました。受信箱から外す自動化は、届かなかった日に戻す処理とセットでないと、見落としを生みます。

このほか、営業の案件については毎朝8時に「こちらが動く番の案件」「期限が近い案件」をまとめたメールが届きます。このメールの先頭には、自動処理が止まっていないかの警告が、異常のある日だけ出ます(7章)。

Duet を使う人への示唆

  • ブリーフに入れないものを先に決めると、ブリーフが短く保てます。急ぎの用件はブリーフを待たせない方がよいものです。公式ヘルプも、決まった間隔で確認するため「急ぎの用件が確認の合間に届くことがある」と書いています。
  • Duet には「何を、どのくらいの頻度で知らせてほしいか」を言葉で伝えられます(発表記事)。最初の数日は、ブリーフの中身を見て「これは要らない」「これは別に知らせて」を返すのが近道です。

2. 数時間おきの確認 ↔ 受信箱の見張り(2分・15分・毎時)

Duet の公式の説明

つないだアカウントを数時間おきに確認します。常に確認すると、プランの利用上限をずっと早く使い切ってしまうためです(発表記事)。

運営会社の仕組み

見張るもの頻度AIやること
メールで直接届いた新しい問い合わせ2分ごと軽いモデル4つに振り分け、本物の問い合わせだけ案件の台帳に入れて知らせる
既存の案件への返信15分ごと使わない決まった条件で照合し、返信が来た案件を知らせる
Search Console の警告メール毎時25分使う本番で確かめ、直せるものは直す(5章)

新しい問い合わせの振り分けは、AI が受信したメールを次の4つに分けます。

  1. 本物の新規の問い合わせ(案件にして、返信の下書きを作り、知らせる)
  2. 比較サイト・記事への掲載依頼や、提携・紹介の申し出(案件にして知らせるが、下書きは作らない)
  3. 取引先からの返信(知らせるだけ)
  4. ニュースレター・広告・一斉配信の売り込みなどの雑音(無視)

モデルの使い分け

この振り分けには、軽くて安いモデル(Haiku)を使っています。振り分けは間違えても次の回で拾い直せる=失敗の損が小さいうえ、メールが届くたびに呼ばれて回数が多いからです。一方、お客様への返信の文面を作る下書きには、重いモデル(Opus)を使います。失敗の損が大きいからです。

Duet ではモデルを選べず、Claude Opus 5.5 が「その仕事にどれだけ手間をかけるか」を自分で決めます(公式ヘルプ)。使う人が調整できるのは、頻度と、何を知らせてほしいかです。

失敗と直し方

  • AI の判定が失敗している間に、拾う窓を過ぎたメールが落ちた: 振り分けは「直近2日分」を見ていました。AI の呼び出しが失敗し続けた期間に届いたメールは、復旧したころには2日の窓の外にあり、二度と拾われませんでした。ある窓口では、直接届いたメール8通が最長43日間、誰にも渡っていませんでした。いまは失敗した回のあとは7日分を取り直し、成功したら2日に戻します。
  • 掲載・提携の申し出を雑音として捨てていた: 最初の設計は「売り込みは雑音」でした。しかし個別に宛てた掲載依頼や提携の申し出は、事業にとっては返事をすべき連絡です。分類を1つ足し、案件として残すようにしました。

Duet を使う人への示唆

  • 見張りの頻度を上げるほど上限を使います(6章)。急ぎのものは別の通知の経路(電話・チャットの通知など)に残し、Duet には急がないものを任せる、という分け方が現実的です。
  • AI が「雑音」と判定したものの中に、返事をすべき連絡が混じることがあります。最初のうちは、Duet が「対応不要」としたものも時々見返すと安心です。

3. 下書きを作って承認を待つ ↔ 送る道具を持たない返信の下書き

Duet の公式の説明

Duet は読む・下書きする・準備するところまでは自分で進めます。メッセージの送信・支払い・署名・削除の前には、何をするのかをそのまま見せ、承認を待ちます。10月23日の安全の記事では、承認の画面に「操作・行き先・中身・すべての宛先」を出すこと、そして承認とは別に、作業をしているモデルの外で自動の確認が走ることが説明されています(安全・プライバシー・セキュリティの記事)。

運営会社の仕組み

新しい問い合わせが案件の台帳に入ると、15分ごとの処理が、まだ下書きの無い案件から1回に3件まで返信の下書きを作ります。この処理の作りは次のとおりです。

  • 下書きを作る AI には、道具を一切渡していません。メールを送る・下書きを保存する・消す、のどれもできません。AI が返せるのは文章だけです。
  • メールのやり取りの全文は、AI ではなくプログラムの側が先に読み取り、AI への依頼文に添えます。メールへのアクセスは読み取りだけです。
  • できた下書きは案件の台帳に保存されます。人が読んで、手直しして、送ります。

「承認の前で止まるように指示する」のではなく、「そもそも送れない作りにする」。これが、運用を始めた最初からの決まりです。指示は破られることがありますが、持っていない道具は使えません。

失敗と直し方

  • 14日間、誰にも気づかれずに止まっていた: 2026年7月、定額の枠での呼び出しが組織の設定で遮断され、返信の下書きの自動作成が14日間止まっていました。誰も気づきませんでした。これを受けて、毎朝8時の営業のメールの先頭に「自動処理が止まっていないか」の警告を出す仕組みを足しました(7章)。
  • お金が尽きると止まる: 9月30日からは、AI の利用料(API の残高)が尽きて、返信の下書きなどが約2週間止まりました。これが、自動処理の AI を定額の枠に移した理由です(6章)。

Duet を使う人への示唆

  • Duet も「承認のカード」と「別の自動の確認」をモデルの外に置いています。つまり文章で頼んだ約束ではなく、仕組みとして止まる作りです。公式の図の説明には「エージェントが読んだものは、承認のカードに答えられない」とあります。
  • 承認する側は、カードに出る宛先を毎回見る習慣が大事です。公式ヘルプも、Duet はスレッドを読み違えたり、急ぎかどうかを見誤ったりすることがあるので、下書きと承認の依頼は確認してから承認するよう書いています。

4. 承認疲れ ↔ 相手ごとの自動送信スイッチ(10月26日〜)

Duet の公式の説明

10月23日の安全の記事は、承認を求める頻度の調整に多くの時間を使ったと書いています。承認の依頼が多すぎると、人は十分に考えずに押すようになるからです。そのうえで、何度承認していても「次から聞かない」にできない操作(支払い・送金、注文の削除、アカウントの作成など)を決めています(安全の記事)。

運営会社の仕組み

運営会社の講座では、受講生とのやり取り(LINE・メール・Threads)を1つの社内の受信箱アプリに集め、AI が返信の下書きを作っています。送るのは人です。2026年10月26日、ここに相手ごとの「自動送信」スイッチを足しました。講座の受講生だけが対象で、最初は全員オフです(10月26日時点でオンの相手は0人)。

スイッチをオンにした相手でも、次のどれかに当たると送らず、人の確認に回します。

止める条件理由
AI が下書きに「要確認」を付けたAI 自身が迷っている
お金・日程の言葉(入金・料金・返金・キャンセル・日程・予約・変更など29語)間違えると取り返しがつかない
写真やファイルが届いた中身を AI が読み違えやすい
こちらから送った回数が3通未満関係ができる前の相手
9時〜20時台の外夜中に自動で返さない
同じ相手に2時間以内に送った連投を防ぐ
全体で1時間に6通を超える暴走したときの被害を小さくする

送ったあとは会話を読み直し、相手の最新の発言と、送った文の前提がずれていないかを確かめます。止める条件は画面から変えられ、変えた記録が残ります。

数字:305件中304件に「要確認」

2026年10月26日に、手元に残っている AI の返信下書きを数え直すと、305件のうち304件に「要確認」が付いていました。多くは「返事は要らなさそう」(相手が「ありがとうございました」で終えている、など)という判断です。つまり、スイッチをオンにしても、自動で送られる場面はめったにありません。

これは失敗ではなく、承認を減らすことの難しさをそのまま示した数字だと考えています。「人に聞かずに送ってよい」と言い切れる場面は、思ったより少ないのです。

Duet を使う人への示唆

  • Duet でも「次から聞かない」を増やしたくなる場面が来ます。そのとき、お金・日程・初めての相手は最後まで手元に残すのが安全です。Duet の公式も、支払い・送金などは何度承認しても「次から聞かない」の対象外にしています。
  • 「次から聞かない」にした操作は、1週間ほどしてから一覧で見返すと、広げすぎに気づけます。Duet にはタスクごとのページがあり、何をしたかを後から見られます(安全の記事)。

5. 承認しても不可の操作 ↔ AI に任せる範囲と人に回す範囲(毎時)

Duet の公式の説明

承認があっても、有価証券の売買、口座間の送金などの銀行の操作、他人のアカウントへのアクセスはしません(安全の記事)。

運営会社の仕組み

Google の Search Console は、サイトに問題があると警告のメールを送ってきます。以前は「警告を仕分けて知らせるだけ」「直す案を積むだけ」の仕組みが3つあり、誰も動かしていませんでした。2026年10月20日、これを1本にまとめ、直せるものは自動で直す仕組みに作り替えました。毎時25分に動きます。

AI に任せる部分と、プログラム・人が持つ部分 警告メールを読むのと直す案を作るのは AI。検査と本番への反映はプログラム。別の AI が審査し、反映後に実測して外れたら自動で戻す。自動で直さない種類は人に回す。 1 読む・案を作る AI(読むだけ) 2 検査 プログラム 3 審査 別の AI 4 本番へ反映 プログラム・控え 5 実測 外れたら自動で戻す 人に回す 自動で直さない種類・審査で不合格
図:Search Console の警告を自動で直す仕組みの流れ。AI が持つのは「読む・案を作る」だけで、本番を書き換えるのは決まった手順のプログラムです。
  • AI は読む・探すだけ: 案を作る AI に許しているのは、そのサイトのファイルを読むことと探すことだけです。
  • 書き込みはプログラム: 本番を書き換えるのは決まった手順のプログラムで、必ず控えを取ってから差し替えます。
  • 別の AI が審査: 案を作った AI とは別の AI が、反対の立場で案を審査します。不合格なら人へ回します。
  • 直したあと実測: 反映後にページを取り直し、確かめが外れたら自動で元に戻します。

そして、AI に任せる範囲と人に回す範囲を、表で決めています。

自動で直してよいもの自動では直さず人に回すもの
構造化データの解析エラー・項目の欠け手動による対策・セキュリティの問題
404・5xx・403 などの応答の誤りソフト404・重複・未登録の理由(中身の判断が要るもの)
意図しない転送・noindex・robots.txt のブロック50件を超える URL の除外・転送・noindex
canonical の指定の誤りサーバーの設定・全サイト共通の部品
—データのファイル・給与の表示
—元に無い数字や事実を新しく書く直し

左の列も、原因のファイルがサイトの中にあり、書き換えが小さい(ファイル8つ・300行まで)場合だけ自動で直します。1回の実行で直すのは3件まで、同じサイトは1日1回までです。

実際に起きたこと

  • 審査が誤った案を止めた: 試運転の1回目、直す AI が誤った前提で修正案を出しました。審査役の AI がこれを不合格にし、人へ回しました。二段の審査が初日から効きました。
  • 審査が情報の漏れを止めた: 2回目の試運転では、修正の目印として公開ページに残るコメントを入れる案が出ました。審査役の AI が「社内のページの存在が公開ページから分かってしまう」と止めました。決まりを「画面に出ない場所にだけ目印を書く・社内のことは書かない」に直しました。
  • 審査の答えが読めず、人の判断に倒れた: 初回の本番では、審査役の答えを機械で読み取れず、全部「人の判断」になりました。読み取りを頑丈にし、読めないときは「次の回にやり直し・3回続いたら人へ」にしました。
  • 初めての自動修正: 10月20日の14時台、会社のサイトのフッターから、一般の人には見えないページへのリンクを1行外しました。

Duet を使う人への示唆

Duet の「承認しても不可」は Anthropic が決めた線です。会社で使うなら、その内側にもう1本、自社の線を引くことになります。うちの表のように「何なら任せてよいか」より先に「何は任せないか」を書き出すと、線が引きやすくなります。法人の線引きは Claude Duet 研修の記事にまとめています。

6. 上限を共有する ↔ 自動処理の AI を定額の枠で動かす

Duet の公式の説明

Duet はプランの利用上限(5時間ごと・週ごと)を Claude の他の機能と共有し、チャットと同じ割合で使います。朝のブリーフや確認など、裏で動く作業も数えます。財務モデルや資料のような大きな仕事は、裏の作業も増えます(公式ヘルプ・発表記事)。

運営会社の仕組み

2026年10月13日から、サーバーの自動処理の AI を、従量の API ではなく人が使っているのと同じ定額の枠で動かしています。API の残高が尽きて自動処理が止まることが、それまでに何度もあったためです(3章)。

すると、Duet の公式の注意書きと同じことが起きました。

日時起きたこと
2026年10月12日サーバー側で週の上限に当たり、講座の連絡の自動の判断が止まった
10月21日深夜〜22日夜定額の枠の週の上限と、予備の API の残高切れが重なり、サーバーの AI が約19時間、全部止まった(振り分け・返信の下書き・サイトの自動修正など)

直し方

  • 枠を順に試す: 定額の枠を複数用意し、1つが上限なら次を使うようにしました。
  • 戻る時刻を読む: 上限に当たったときの返事から「いつ戻るか」を読み取り、その時刻まではその枠を飛ばします。
  • 上限の返事を答えとして受け取らない: ある処理は、上限に当たったときの「上限に達しました」という返事を、AI の判断の答えとして受け取っていました。これを見分けるようにしました。
  • 呼び出しの入口を1本にする: AI を呼ぶ処理は、必ず共通の部品を通すことにしました。自前で呼んでいた処理は、枠の切り替えが効かず、上限中に黙って止まっていたからです。

Duet を使う人への示唆

  • Duet は裏で動くぶん、チャットだけのときより早く上限に届きます。確認の頻度と、大きな仕事を頼むタイミングを自分で調整するのが現実的です。
  • 研究プレビューに招待された人には、5時間と週の上限を1回だけ全部戻せる権利が付きます。有効期限は2026年11月30日です(公式ヘルプ)。上限の詳しい話は Claude Duet の利用上限にまとめています。

7. 他社の先回り AI ↔ Meta の muse に見回らせ、別の仕組みが確かめてから直す

先回りして動く AI は Duet だけではありません。運営会社では、Meta の AI「muse」に、自社のサイトの見回りを任せています。

運営会社の仕組み

  • 毎週日曜の朝、自社の全77サイトを見回ります。主な17サイトは各3ページ、残りは各2ページです。
  • 読むだけ: フォームの送信、ボタンを押すこと、ログイン、サイトの書き換え、見つけたものを外の誰かに送ることは禁止しています。
  • 見るのは人の目でしか分からないこと: 表示の崩れ、画像が出ているか、画面に出たエラーの文字、古い日付、作りかけの文字、同じサイトの中での金額や電話番号の食い違い。ページが開くか・リンク切れは、別の自動の見張りが毎日見ているので見させていません。
  • 枠を食いすぎない決まり: 始める前に週の利用枠を見て、使用済みが60%を超えていたら見回らない。途中で70%を超えたら、そこで止めて見たところまでを報告する。報告の最初に、始める前と終わった後の枠の割合を書く。

10月25日の見回りの結果

項目結果
週の利用枠始める前37% → 終わった後42%
要対応6件
気になる17件
問題なし48サイト
確認できなかった7サイト

見つかったのは、同じサイトの中での料金の食い違い、終わった予定を表示したままのページ、中身の空の比較表、写真の無い商品の並びなどです。途中で、ページの取得先から「回数が多すぎる」という制限(HTTP 429)が返り、muse は取り直しで制限を悪化させないよう、追加の取得をやめて確認できた範囲だけを報告しました。また、文字の抜き出しで疑わしかった3点は、実際のブラウザで確かめ直して「問題なし」とし、件数に入れていません。

報告をそのまま信じない二段構え

muse の報告は、別の仕組み(Claude で動く自動修正)が本番で確かめてから扱います。10月24日の試運転では、muse の初回の報告(10月24日)にあった23件の指摘を確かめさせました。

判定件数中身
今は問題なし19件18件は人が先に直していた。1件は muse の読み違い(文が途中で切れているという指摘だったが、実際には最後まで書かれていた)
人の判断3件写真を用意する・デザインの読みやすさ・入力欄の幅など、決めるのは人
わざとそうしている1件依頼書の「報告しない」に当たる
自動で直せる案0件—

この自動修正も、料金・在庫・実績など事業の事実、削除や公開停止、フォーム・ログイン・決済に関わるものは、必ず人に回します。試運転のあと毎週日曜の予定に登録しましたが、本番の報告での初回の実行は、この記事の時点ではまだです。

Duet を使う人への示唆

  • Duet の公式も「スレッドを読み違えたり、急ぎかどうかを見誤ったりすることがある」と書いています。先回りの AI の報告は「候補」として受け取り、確かめてから動くのが基本です。
  • AI 同士で確かめ合う形を作ると、人が見るのは「人の判断」に残ったものだけになります。上の試運転では、23件のうち人の判断が要ったのは3件でした。
  • Duet、ChatGPT dots、Meta の muse の違いは 比較の記事にまとめています。

8. Tasks タブ ↔ 失敗の記録と、止まったことに気づく仕組み

Duet の公式の説明

Tasks タブには Duet が進めている仕事と、こちらの判断が要る仕事が並びます。Duet が「終わったようです」と言うことはあっても、完了にできるのは本人だけです(公式ヘルプ)。

失敗1:記事ループ ── 81本を積んで公開0本

2026年7月から、毎朝6時30分に記事の下書きを書き、承認待ちとしてメールで知らせる仕組みが動いていました。10月20日に調べると、下書き81本のうち承認0本・公開0本でした。承認のボタンを押しても台帳の印が変わるだけで、公開の処理そのものがありませんでした。さらに、決まった題材の表から書いていたため、既存の記事と同じ題材が少なくとも7本ありました。

同じ日に、次の形に作り替えました。

  1. 題材は、検索で表示されているのにクリックされていない語(Search Console の取りこぼし)だけ
  2. 既存の記事がすでに答えている語は書かない(迷ったら書かない)
  3. 出典は、本文をこちらで取得できたものが2件以上ある場合だけ
  4. 機械のチェック(リンクが実在するか、金額や割合が出典の本文にあるかなど)と、別の AI の照合に合格したものだけ公開
  5. 公開後に表示と検索向けの項目を確かめ、だめなら自動で取り下げる

作り替えた初日、候補の90語はすべて既存の記事が答えていたため、新しく書いた記事は0本でした。「書かない」と判断できたこと自体が、正しい動きです。旧い81本の下書きは、理由を付けてすべて却下にしました。

失敗2:問い合わせが誰にも届かない受け口が8サイト分

2026年10月14日、全サイトに流入の記録を入れる作業の途中で、画面には「送信しました」と出るのに、保存か通知のどちらかが無く、誰にも届いていない問い合わせの受け口が8サイト分見つかりました。手で置く部品の配置漏れや、受け口の無いフォームが原因です。その日のうちに直し、毎朝8時のメールに、通知が退避された記録があれば警告が出るようにしました。新しいサイトを公開するときは、実際に1回送って届くことを確かめるのを必須にしました。

失敗3:14日間止まって誰も気づかない

3章のとおり、返信の下書きの自動作成が14日間止まっていました。別の分析の処理は、4か月半止まっていたことも分かりました。これを受けて2026年7月26日、毎朝8時の営業のメールの先頭に、自動処理が止まっていないかの警告を、異常のある日だけ出すようにしました。警告の確認が失敗しても、メールの本体は必ず届けます。

Duet を使う人への示唆

  • 「完了にできるのは本人だけ」は、自動化が止まっても「完了」に見えてしまうことへの備えとして読めます。Duet に任せた仕事は、Tasks タブで「本当に終わったか」を人が見て閉じる運用が合っています。
  • 承認待ちが積み上がって誰も見ていない状態は、Duet でも起こりえます。公式ヘルプには、すぐに承認できないときは残りを進めて、承認を後で持ってくるとあります。承認待ちを1日1回は空にする習慣が要ります。

9. 機微情報とパスワード ↔ AI に渡さないものを決める

Duet の公式の説明

Duet は送ろうとする文を、モデルとは別の分類器で確かめます。ログイン情報・カードや口座の番号・公的な身分証の番号は、頼まれても共有しません。健康やお金などの個人的な情報は、本人の同意があるときだけ共有します。パスワードはアプリ内のフォームに入力し、1回限りの鍵で暗号化されてブラウザの機械にだけ届くので、モデルは見ません(安全の記事)。

運営会社の決まり

  • 鍵は AI に渡さない: AI を呼ぶための鍵やメールの読み取りの権限は、プログラムの側だけが持ちます。AI に渡すのは、プログラムが読み取った本文だけです(3章)。
  • 控えのメールに中身を載せない: 問い合わせを受けたときの社内向けの控えのメールには、会社名や本文を載せない形にしています。受け付けの仕組みが外から悪用されることがあっても、こちらのメールが他人へ文面を運ぶ道具にならないようにするためです。
  • 見回りの AI は外へ送らない: muse の見回りでは、見つけたものを外の誰かに送ることを禁止しています(7章)。

Duet を使う人への示唆

  • Duet が「パスワードを見ない」「ブラウザの画面を見せない」作りになっているのは、画面や会話の記録が秘密の漏れ口になるからだ、と運用すると実感します。Duet にパスワードを会話で送らないのが基本です。公式は、Duet のサインインのフォームはアプリの中にだけ出て、リンク・SMS・メールでは届かないと書いています。それ以外の場所でパスワードを求められたら偽物です。
  • 健康・お金などの「同意があれば共有」の情報は、会社で使うなら社内の区分(顧客情報・人事情報など)に置き換えて、誰に何を送ってよいかを先に決めておくと迷いません。

1日の流れ:先回りの仕組みはいつ動いているか

ここまでの仕組みを、時刻の順に並べるとこうなります(2026年10月26日時点の予定表)。Duet の「朝にブリーフ、日中は数時間おきに確認」と見比べると、どこを細かく、どこを粗くしているかが分かります。

時刻動くもの人の出番
0時〜9時39分(2分ごと)届いた定時の報告を受信箱から外して待たせるなし
6時30分記事の自動作成(合格したものだけ公開・結果をメールで報告)報告を読むだけ
8時営業の案件のまとめ(こちらが動く番・期限が近い案件)と、止まった自動処理の警告今日動く案件を決める
9時40分朝のまとめ(定時の報告20通前後を1通に)まとめを読む
10時30分まとめが送れなかった日は、報告を受信箱へ戻すなし
終日(2分ごと)新しい問い合わせの振り分け知らせが来たら対応
終日(15分ごと)既存の案件の返信の見張り/返信の下書きを1回3件まで下書きを読んで送る
毎時25分Search Console の警告を確かめて直す「人の判断」に回ったものだけ
日曜の朝muse の全サイトの見回りなし
日曜10時30分・14時30分muse の報告を確かめて直す「人の判断」に回ったものだけ

見て分かるとおり、人の出番は「読む」と「決める」と「送る」に寄せています。問い合わせの見張りは2分ごとと細かい一方、AI の手間が大きい見回りは週1回です。Duet は確認の頻度を Anthropic 側で決め、使う人は「何を・どのくらいの頻度で知らせてほしいか」を伝える形です。自作の場合はこの時刻表そのものを自分で決めることになり、その分、上限との付き合い方も自分で引き受けることになります。

事故を小さくするための共通の決まり

先回りの仕組みを増やすと、どこかが必ず間違えます。運営会社では、仕組みごとに次の決まりを共通で入れています。Duet の公式の安全の記事にある「1つの守りでは足りない」という考え方と同じ方向です。

決まり中身Duet での近いもの(公式)
止めるスイッチ決まった場所に印のファイルを置くだけで、その仕組みが止まるアプリの接続をいつでも切れる
1回の上限見回りの自動修正は1回に直す指摘を10件まで、同じファイルは1日1回まで支払いは店と金額を限った使い捨てのカード
控えを取る本番を書き換える前に必ず控えを取り、確かめが外れたら自動で戻す削除の前に承認を求める
やり直しの回数うまくいかなかった処理は次の回にやり直し、3回続いたら人へすぐ承認できないときは承認を後で持ってくる
入口を1本にAI を呼ぶ処理は必ず共通の部品を通す承認の確認はモデルの外の1か所で走る
台帳に載せる自動処理を足した・止めたら、社内の自動化の一覧表に必ず1行足すTasks タブとタスクごとのページ

最後の「台帳に載せる」は地味ですが効きます。仕組みが増えると、似たものが重なって動いたり(5章の「知らせるだけの仕組みが3つ」)、止めたつもりの古い仕組みが報告を出し続けたりします。何が動いているかを一覧で見られることが、先回りの AI と付き合う前提になります。

Duet と、運営会社の自作の仕組みの違い

項目Claude Duet(公式)運営会社の仕組み
動く場所Anthropic のクラウドの専用の仮想マシン自社のサーバーと社内の Mac
手元のファイル見えない見える(その分、権限の管理が要る)
モデル選べない(Claude Opus 5.5)処理ごとに選ぶ(振り分けは軽いモデル、返信の文面は重いモデル)
承認アプリのカード+モデルの外の自動の確認そもそも送れない作り+人が送る
パスワードモデルは見ない(1回限りの鍵で暗号化して渡す)AI に渡さない(プログラムの側だけが使う)
作る手間設定が少ない(Claude のメモリ・スキル・コネクタを引き継ぐ)自作と保守が要る
費用研究プレビュー中は Pro・Max に追加料金なし定額の枠+予備の従量
使える地域研究プレビュー中は米国のみ日本で今動いている

Duet の欄は公式の発表記事・ヘルプ・安全の記事(いずれも2026年10月26日に確認、10月27日に再確認)によります。Duet の挙動は当サイトでは確かめていません。

Duet が来る前に決めておく7つ

運用の失敗から逆算すると、Duet を使い始める前に、次の7つを決めておくと迷いが減ります。

決めることうちの失敗・実例Duet での置き場所
1 ブリーフに入れないもの急ぎ・お金・異常はまとめに入れないDuet に言葉で伝える
2 急ぎの経路見張りの頻度は上限と引き換えDuet の外に残す
3 次から聞かないにしてよい操作305件中304件に要確認承認の設定
4 情報の区分下書きの AI に道具を渡さない機微情報の2段階(公式)に合わせる
5 つなぐアプリの棚卸し受け口8サイトの取りこぼしClaude のコネクタの設定
6 上限の使い方上限で自動処理が止まった日が2回頻度と大きな仕事のタイミング
7 結果の確かめ方記事81本公開0/報告を確かめてから直すTasks タブを人が閉じる

準備の具体的な手順は Claude Duet に備えて日本で今やること、承認の公式の仕組みは 承認と安全性にあります。

同じ形を Claude Code で今つくるには

Duet が日本に来る前でも、同じ形の一部は公式の機能で作れます。Claude Code の公式ドキュメントは、デスクトップアプリの「定期のタスク」の使いどころとして、カレンダーと受信箱から朝のブリーフを作ることを例に挙げています(Claude Code Docs:定期のタスク)。手元で動くタスクはアプリが開いていてパソコンが起きている間だけ動き、クラウドのタスクはパソコンが切れていても動きます。クラウドのタスクは研究プレビューの扱いです(クラウドの定期のタスク)。

Duet の機能Claude Code の公式の機能公式ドキュメント
朝のブリーフ・定期の確認定期のタスク(手元・クラウド)定期のタスク
承認と自動の確認権限のモード(auto モードでは別のモデルが操作を審査)権限のモード
記憶CLAUDE.md などのメモリメモリ
繰り返しの手順スキルスキル
アプリとつなぐMCPMCP

Duet が承認ごとに使う自動の確認は、Claude Code の auto モードの分類器を Duet 向けに広げたものだと、公式が説明しています(安全の記事・Anthropic の auto モードの解説)。Claude Code で「任せる範囲」を練習しておくことは、Duet の承認の感覚を先に掴むことにもつながります。

学ぶ順番と無料の公式教材は Claude Duet の学習・学び方、人に習う場合は Claude Duet 講座(個人向け・運営会社の Claude Code 講座の案内)と Claude Duet 研修(法人向け)にまとめています。

出典

公式のページはいずれも2026年10月26日に確認しました。研究プレビュー中のため、仕様は変わることがあります。

よくある質問

これは Claude Duet を使った記録ですか?

いいえ。Claude Duet は2026年10月26日時点で米国のみの研究プレビューで、当サイトの運営会社も実機を触っていません。Duet と同じ形の仕組み(朝のまとめ・受信箱の見張り・承認待ちの下書き・自動修正の線引き)を Claude Code などで自作し、自社の業務で回してきた記録です。

Claude Code で Claude Duet と同じことはできますか?

形の一部は作れます。Claude Code の公式ドキュメントは、デスクトップアプリの定期のタスクの使いどころとして、カレンダーと受信箱から朝のブリーフを作ることを挙げています。ただし Duet のように、承認のカードやモデルの外の自動の確認、パスワードをモデルに見せない仕組みが最初から用意されているわけではないので、止める場所と任せる範囲は自分で設計する必要があります。

AI の返信下書きは、どのくらい人の確認が要りましたか?

運営会社の受信箱アプリ(講座の連絡など)では、2026年10月26日に数え直した時点で、手元に残る AI の返信下書き305件のうち304件に「要確認」の印が付きました。多くは「返事は要らなさそう」という判断です。相手ごとの自動送信スイッチを入れても、自動で送られる場面はめったにありません。

見張りの頻度はどのくらいがよいですか?

運営会社では、メールで届く新しい問い合わせの振り分けを2分ごと、既存案件への返信の見張りを15分ごと、Search Console の警告を毎時に見ています。頻度を上げるほど AI の利用上限を使うため、Duet は数時間おきの確認にしていると公式が説明しています。急ぎのものは別の通知の経路に残すのが現実的です。

利用上限に当たると何が起きましたか?

自動処理の AI を人と同じ定額の枠で動かしているため、2026年10月12日には週の上限で講座の連絡の自動判断が止まり、10月21日深夜から22日夜にかけては上限と予備の API の残高切れが重なってサーバーの AI が約19時間止まりました。枠を順に試す、上限の返事から戻る時刻を読む、AI を呼ぶ入口を1本にする、の3つで直しました。

自動化でいちばん多かった失敗は何ですか?

承認待ちを積むだけで誰も動かさない形と、止まっても誰も気づかない形です。記事を自動で書く旧い仕組みは下書き81本を積んで公開0本、返信の下書きの自動作成は14日間止まっていて誰も気づきませんでした。いまは合格したものだけを自動で公開する形に作り替え、毎朝のメールに止まっていないかの警告を出しています。

AI に任せる範囲と人に回す範囲は、どう決めていますか?

Search Console の警告を自動で直す仕組みでは、AI は読む・案を作るだけ、本番の書き換えは決まった手順のプログラム、別の AI が審査し、反映後に実測して外れたら自動で戻します。セキュリティ、中身の判断が要るもの、サーバーの設定、データのファイル、元に無い数字を書く直しなどは、自動では直さず人に回します。

同じ仕組みを学ぶにはどうすればよいですか?

独学なら、公式の無料教材と Claude Code の日本語ドキュメント(定期のタスク・権限のモード・メモリ・スキル・MCP)から始めるのが近道です。学ぶ順番は「Claude Duet の学習・学び方」の記事、人に習う場合は個人向けの講座と法人向けの研修の記事にまとめています。

Claude Duet が来る前に、任せ方を身につける

運営元のASI株式会社は、自社の業務で、定期処理と常駐をあわせて150本以上を動かし、そのうち問い合わせの振り分け・返信の下書き・朝のまとめなどで Claude を使っています。その運用側の視点で、Claude Code を実務で使えるようになるまで個別に伴走する講座を開いています(運営会社のサービスです)。

講座の詳細を見る